めちゃくちゃ本を読むよ!

読書をして感想を書くためのプログ

【感想】中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌 (NHK出版新書)

 

この本は現代の中東情勢を知ることのできる入門書です。

複雑に入り組んだ中東諸国と関係する大国の利害関係をわかりやすく解説しています。

 

日本の株安は、原油安による中東政府系ファンドの買い控えが大きな役割を果たしている。しかし原油安を作ったのは増産を止めないサウジアラビアだ。

 

サウジアラビアとイランの国交断絶は 、どのような意味を持つのだろうか ?

未だ I Sの支配地域が残るシリアやイラクは 、このまま分裂してしまうのか ?

アメリカの一極支配が崩れ去った今 、中東を安定化させるのは誰か ?

 

2015年7月14日、イランと諸大国との核開発をめぐる包括的な協定が合意された。 そもそも中東において国民国家と呼べるのはイランただ1国であり、国と呼べるのはイラン、エジプト、トルコだけである。

 イラン以外のサウジアラビアを含むペルシア湾岸諸国は、言ってみれば首都を支配した部族が国を名乗り、他部族が周辺を支配する”国もどき”である。

この地域に必要なのは、軍でも資金でもなく、まともな司法制度と賄賂を取らない警察や官僚組織と企業家や政治家の遵法精神のように思いました。